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ナットの冷間鍛造化

自動車ボディ用四角ナットを冷間鍛造化するメリット

<自動車ボディ用四角ナットを冷間鍛造化するメリット コラムの目次>

1.フローティングナットとは?
2.フローティングナットの使用用途について
3.フローティングナットに関する詳細説明
4.フローティングナットの工法説明

1.フローティングナットとは?

フローティングナットはタップの位置をある範囲内で自由に動かすことができ、固定する部品同士の中心がずれていてもねじを締めることができるナットのことを言います。 基本的には板金のような薄板に穴をあけるだけで専用工具を使うことなく取付が可能です。

2.フローティングナットの使用用途について

内部およびパネル取付部などで使用されています。特に寸法精度がでにくい部品同士、もしくは公差の累積によりタップ位置の調整が必要な箇所で効果を発揮します。タップ位置を調整できるため、精度が必要な箇所へのタップ追加工の代わりに使用されています。また、薄物板金やアルミなど強度が弱い部品に対してねじ止めする際にタップを強化するために使用されることもあります。 タップの位置が安定しないため、部品間の位置精度が必要な箇所にはむきません。

3.フローティングナットに関する詳細説明

自動車ボディに使用されるフローティングナットとなります。フランジ部が四角形状で全長が短い製品となります。弊社ではフランジ部が32×32の正方形となっており全長で14.5mm(軸長さ8.1mm)、中心部にはM12のタップを切っている製品、フランジ部が39×32の長方形となっており全長で14.5mm(軸長さ8.1mm)、中心部にはM12のタップを切っている製品などを生産しております。

4.フローティングナットの工法説明の加工事例のご紹介

四角形状というのは冷間鍛造化が難しい形状であります。使用される部位より全長が短くフランジ部が四角に成型するためフランジ部を大きく成型し、四角にトリミングを行います。そのため本製品をパーツホーマーで成形するにはトランスファーが非常に難しい加工となります。これまでプレス加工を行い、タップ仕上げをしていましたが、今回冷間鍛造+タップ加工を行うことで加工コスト10%・リードタイム15%削減に成功しました。

自動車ボディ用四角ナット

冷間鍛造.comが製造した自動車ボディ用の四角ナットです。四角形状というのは冷間鍛造化が難しい形状であるということは先にもご紹介をいたしましたが、本製品はその難しい四角形状を冷間鍛造化した事例の一つです。

サイズは39×32角・厚み14.5mmあります。中心部にはM12のネジ加工を行っています。

詳細はこちら▶▶▶