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レベリングアジャスターボルトを冷間鍛造化するメリット
<レベリングアジャスターボルトを冷間鍛造化するメリット コラムの目次>
1.レベリングアジャスターとは?
2.レベリングアジャスター用ボルトについて
3.レベリングアジャスター用ボルトの種類について
4.当社製作のアジャスターボルトについて
5.アジャスターボルトの加工事例紹介
1.レベリングアジャスターとは?
「レベリングアジャスター(Leveling Adjuster)」は、主に建築や機械、家具の設置などで用いられる用語で、 物体の水平を調整するための部品や機能を指します。具体的には、次のような用途があります。
1. 家具や機械の水平調整: 家具(例えばテーブルやキャビネット)や機械を設置する際、床や設置面が完全に水平でない場合に レベリングアジャスターを使用して、装置や家具自体を水平に調整します。これにより、安定性が向上し、機能が適切に発揮されます。
2. 建築現場: 建築の場面では、足場や機器の設置時に水平を確保するために使用されます。 これにより、安全性が向上し、建設プロジェクトの品質も保たれます。
3. 精密機器: 科学研究所や製造現場で使用される精密機器でも、正確な測定や操作を行うために、レベリングアジャスターを用いて 機器を正確に水平に保つ必要があります。
レベリングアジャスターには、ねじ式のもの、クッションを用いたもの、回転して調整するタイプなど、さまざまな種類があります。 これらは、異なる設置状況や用途に合わせて選択されます。
2.レベリングアジャスター用ボルトについて
高さやバランスの調整を行うボルトにはいくつかの材質と用途があります。
1. 材質
鋼: 強度が高く、耐久性があります。特に工業機械や重機に使用されます。 ステンレス鋼: 耐腐食性に優れ、屋外や湿気の多い環境で使用されます。 アルミニウム: 軽量で錆びにくく、軽負荷の用途に適しています。 プラスチック: 軽量でコストが低く、軽負荷や腐食が少ない環境で使用されます。
2. 用途
工業機械: 機械の設置や調整で、高さやレベルを正確に合わせるために使用されます。 家具: 家具やキャビネットの高さを調整し、平らにするために利用されます。 設備: 設備の設置時に、地面の不均一さに対応して安定性を確保します。 建設: 建物や構造物のレベル調整に使われ、施工精度を向上させます。
3.レベリングアジャスター用ボルトの種類について
高さ調節やレベリング(水平調整)を行うためのボルトには、いくつかの異なる形状と種類があります。 それぞれの用途や設置条件に応じて選ばれます。主な形状と種類には以下のようなものがあります
円筒型: 一般的に使用される形状で、ボルトが底面に取り付けられており、回転させることで高さを調節します。 フラット型: 底部が平らで、固定面に対して均一に接触します。安定性が高いです。
ゴム付き: 底面にゴムパッドが付いており、振動吸収や滑り止めの効果があります。 ノブタイプ: 手で回すことができるノブが付いており、工具なしで調整可能です。
スクリュータイプ: ドライバーやレンチで回すタイプで、精密な調整が可能です。 スクリュー式ポール: 高さ調整が可能なポールで、特に高さを大きく調整したい場合に使用されます。
エレベーター式ポール: 電動または機械的に高さを調節できるタイプです。
カムアジャスター: カム機構を使用して調整するもので、微調整が可能です。
リフトアップアジャスター: 上下にリフトすることで調整するタイプで、大きな荷重に対応できます。
4.当社製作のアジャスターボルトについて
当社では主に産業用設備に使用されるレベリングボルトをメインで生産しております。 材質は鉄・ステンレスがありステンレスは半導体工場や食品機械向けが多いです。 当社扱いのサイズはM16~M24mmでステンレス製はM20で長さが100~200mmと重荷重用のレベリングボルトです。 また建設用のレベリングボルトにはM12のボルトとナットの組み合わせた物を生産しております。 用途はオフィスビルの事務所の床下に設置されて高さ調整を行います。 人が歩く際に音がしないようにボルトにゴム製のキャップをセットして防音効果が出るような設計となっております。
5.アジャスターボルトの加工事例紹介
本事例は冷間鍛造.comが製造したアジャスターボルトという製品です。当社で製造可能なサイズとしては、首下長さ150~400mmまで鍛造可能で、首下長さ400mmまでのの全ネジ加工も可能です。
アジャスターボルトは製品の形状からいうと、つば部分とねじ部(軸部)が溶接により接合される場合がほとんどですが、当社では圧造による一体化が可能でコストダウン効果を得ることができます。さらに、溶接部が一体化することで強度UPも実現が可能です。