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球面ボルトの製造を冷間鍛造化するメリット
<球面ボルトの製造を冷間鍛造化するメリット コラムの目次>
1.球面ボルトとは?
2.球面ボルトの役割・機能性について
3.エレベーターのブレーキに使用される球面ボルトについて
4.球面ボルトの加工方法について
1.球面ボルトとは?
球面ボルトとは頭部が球面状になっているボルトで、主に機械部品や車両の調整部分で利用され、接続部分の適合性を向上させます。
2.球面ボルトの役割・機能性について
球面ボルトは球状の頭部により不整形な接続面でも角度調整が可能です。これにより、部品の取り付けや調整が容易になります。球面ボルトは接続部分の圧力を均等に分散し、動きの柔軟性を提供します。機械や構造物での動作部分や調整機構で使用され、部品の適合性や耐久性を向上させます。
3.エレベーターのブレーキに使用される球面ボルトについて
エレベーターのブレーキに使用される球面ボルトは、ブレーキシステムの調整や取り付けに利用されます。球状の頭部により、ブレーキ部品の取り付け面が不整形でも自由に角度を調整出来る為、設置時の適合性が向上します。これにより、ブレーキの正確な位置合わせが可能になり、安定した動作と安全性を確保します。
4.球面ボルトの加工方法と加工実績について
弊社では球面ボルトを冷間鍛造により生産しております。 ヘッダーと呼ばれる設備で素材を成形し、球面部などの切削加工やネジ部の転造加工を行い、 熱処理工程後に三価クロメートメッキの表面処理を行います。
本事例は冷間鍛造.comで製造したエレベーターブレーキ用の球面ボルトです。サイズはM24×94mmのサイズの製品で材料には45Kを使用しています。ポイントは従来、熱間鍛造で製造していた製品の粗加工を冷間鍛造へと置き換えることでコストダウンを実現しているです。
冷間鍛造は投入材料に対して非常に無駄のない加工をすることができるので投入素材重量の比較で行くと約5%の削減に成功しています。