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シャフトの冷間鍛造化

MMM(メキシコ)ロアシャフト安定供給に伴う需要拡大について

<ロアシャフト安定供給に伴う需要拡大について コラムの目次>

1.ロアシャフトとは?
2.ロアシャフトが持つ役割・機能性について
3.ロアシャフトの一般的な工法
4.今後に向けた課題やその他関連Q&Aなど
5.ロアシャフトの加工実績

1.ロアシャフトとは?

自動車のステアリングシステムにおいて、 「ロアシャフト」はステアリングコラムの一部として重要な役割を果たしています。 具体的には、ロアシャフトはステアリングコラムの下部に位置し、 ステアリングホイールの回転運動をタイヤに伝える役割を担っています。

2.ロアシャフトが持つ役割・機能性について

ロアシャフトの主な使われ方

1. ステアリングの動力伝達

ロアシャフトは、ステアリングホイールの動きを タイヤに伝えるための部品です。これにより、運転者がステアリングホイールを 回すことで車両の進行方向を変えることができます。

2. 振動吸収と衝撃吸収

ロアシャフトは、道路の凹凸や走行中の振動を吸収し、 ステアリングホイールに伝わる不快な振動を最小限に抑えるための設計が施されています。 また、事故時の衝撃を吸収することで、運転者の安全を確保する役割もあります。

3. 調整機能のサポート

ステアリングコラムの位置や角度を調整するために、 ロアシャフトは柔軟な設計がされています。これにより、運転者の体格や好みに合わせた ステアリングポジション調整が可能になります。 4. エネルギー吸収: 衝突時におけるエネルギー吸収機能を備えたロアシャフトは、 衝突の際にステアリングコラムが運転者に向かって移動するのを防ぎ、 安全性を高めることができます。

3.ロアシャフトの一般的な工法

1.ロアシャフトの素材選定と加工

素材:ロアシャフトは高強度の鋼鉄やアルミニウム合金など、強度と耐久性が要求される素材で作られます。材料選定には、前述の材質特性に合わせ振動吸収性や耐摩耗性も考慮され、最終的にはTier1開発・品質検証をベースに選定されます。

加工:ロアシャフトは通常、鋳造や鍛造で成形された後、機械加工によって精密な寸法に仕上げられます。例えば、旋盤加工、フライス加工、研削加工などが用いられます。

※弊社は1.の生産を担っていますが、弊社以降の工程は大きく下記の通りになります。

2. 溶接・接合など

3. 振動防止機構の取り付け他

4. 組み立てと調整

5. 品質管理と試験

6. コーティングと仕上げ

4.今後に向けた課題やその他関連Q&Aなど工法説明

ロアシャフトの製造には、精密な加工技術と高度な品質管理が必要です。 これにより、車両のステアリングシステムが安全で信頼性の高いものとなり、 運転者にとって快適で安心な運転体験を提供することができます。 冷間鍛造による多段フォーマーにてニアネットシェイプにて形状を作り、 切削取り代の削減を図っていますが、その分鍛造での寸法精度が求められますので、 お客様の要求に応えられるよう日々の工程管理が重要なポイントになってきます。

5.ロアシャフトの加工実績

本事例は冷間鍛造.comが製造した自動車用のロアシャフトという部品です。ステアリングホイールの回転をギヤBOXに伝達するための構成部品で、内径に小判形状の特殊な止まり穴を加工しています。加工形状が複雑であることから通常、切削での加工を行う部品ですが、コストダウンを念頭に切削による取り代を削減するために鍛造でのニアネットシェイプ化を行いました。