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技術コラム

冷間鍛造.comが手掛ける冷間鍛造品・量産部品の加工におけるポイントや
コストダウンのポイントについて御伝えしています。

中空シャフトの冷間鍛造化におけるポイント

中空シャフトとは?

中空シャフトとは、中央が空洞になっているシャフトを指し、端面ツバや、中ツバ・外形部にギアがあることもあります。一般的には軽量化や剛性の向上などの目的で使用されます。中空シャフトは自動車産業や航空宇宙産業などのさまざまな分野で使用されています。

冷間鍛造.comでは、中空シャフトをフォーマー・縦プレス・切削を組み合わせ、精度・品質・コストの点で最適なご提案をいたします。

シャフトの密度が増し、同時に材料の強度や耐久性が向上します。冷間鍛造化は材料の特性を最大限に活かすことができるため、中空シャフトの製造において重要な工程の一つです。今後軽量化、材料削減の観点で注目が高まっていくことが予想される製品です。

中空シャフトを冷間鍛造で製造するメリットとは?

中空シャフトの冷間鍛造化のメリットには、次のような点が挙げられます。

  1. 材料の強度向上: 冷間鍛造化により、中空シャフトの材料の密度が増し、強度が向上します。
  2. 薄肉化と軽量化: 冷間鍛造化により、中空部分の形状を細かく制御することで、薄肉化や軽量化が可能です。
  3. 寸法の精度向上: 冷間鍛造化によって、中空シャフトの寸法精度が向上し、製品の精度が高まります。

これらのメリットにより、冷間鍛造化は中空シャフトの性能向上や製造効率の向上に貢献します。

一方で、冷間鍛造化のデメリットもあります。

  1. 形状自由度が低い: 冷間鍛造化は軸方向への形状変化はつけやすいものの、自由度の点で制限があり、追加工が必要です。
  2. :端面形状の精度が低い: 切削加工と比較して、端面がダレやすいため、端面の密着性が必要な場合には形状に工夫が必要です。

中空シャフトの事例紹介

1.ローヘッドボルト-自動車業界向けラジエーター部品-

本事例は、自動車業界向けのローヘッドボルト部品です。特徴としては、頭部に特殊なギア形状が施されている異形状をしている点と、低頭・薄肉である点が挙げられます。また、従来は鉄で製作されていた部品をアルミ材に変更することで軽量化を実現しております。
軽量化を実現するために低頭・薄肉形状を有しておりますが、3ロール転造盤により薄肉製品へのネジ加工が可能です。

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2.タイロッド-自動車業界向け足回り部品-

本事例は、自動車やバギー業界向けタイロッドのシャフト部品です。特徴としては、非調質材を使用した製品である点が挙げられます。
非調質材は熱処理を施さずとも高い強度を実現できる為、自動車やバギーの足回り部品やコネクティングロッドなどのエンジン部品に使用されています。

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