技術コラム
冷間鍛造.comが手掛ける冷間鍛造品・量産部品の加工におけるポイントや
コストダウンのポイントについて御伝えしています。
ステンレスボルトの冷間鍛造化におけるポイント
ステンレスボルトとは?
ステンレスボルトとは、ステンレス鋼を使用して作られたボルトのことです。通常のボルトと同様に、ステンレスボルトもナットやワッシャーなどと組み合わせて使用され、機械や機構を組み立てたり固定したりする際に利用されます。ステンレス鋼は錆びにくく耐食性に優れているため、特に外部環境や腐食の影響を受けやすい場所で使用されることが多いです。弊社で実績のある製品では、鉄道の架線、住居設備の水回りで使用されています。
ステンレスボルトを冷間鍛造で製造するメリットとは?
ステンレスボルトの冷間鍛造化によるメリットには以下のようなものがあります。
1. 材料の高強度化: 冷間鍛造によって、ステンレスボルトの材料がより密度が高くなり、強度が向上します。
2. 寸法精度の向上: 冷間鍛造は高い精度を持つため、ボルトの寸法精度が向上し、品質の向上につながります。
3. 表面の美観と耐食性の向上: 冷間鍛造により材料中の気泡や不純物が少なくなるため、表面の美観が向上し、耐食性も向上します。
4. 疲労特性の向上: 冷間鍛造によって材料の疲労特性が改善され、長期間の使用においても高い耐久性が得られます。
これらのメリットにより、冷間鍛造はステンレスボルトの性能や品質の向上に貢献します。
ステンレスボルトの事例紹介
1.エキゾーストシャフト-自動車用の廃棄回収機部品-
本事例は、自動車業界向けのシャフトエキゾースト部品です。特徴としては、SUS材に対して、L/D≒4の強据え込みを実施している点が挙げられます。
また、軸部の面粗度がRa3.2であるため、製品の仕上がりも注意して製造を行う必要がございます。