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プーリーシャフトの冷間鍛造化におけるポイント
プーリーシャフトとは?
プーリーシャフトは、プーリーと呼ばれる円盤状の部品を回転させるためのシャフトです。プーリーシャフトは、ベルトやチェーンなどの伝動機構を使用して、エネルギーや力を別の部品や機械に伝える役割を果たします。プーリーシャフトはその用途のために、高い強度と耐久性が求められます。
大きさや形状は、使用されるプーリーの種類やサイズ、および伝動の要件に応じ変わります。一般的には、円筒形の形状を持つプーリーシャフトが使用されますが、特定のアプリケーションに合わせて異なる形状が使用されることもあります。
プーリーシャフトの主な用途としては、例えば、自動車のエンジン内部にあるアクセサリーシステム(エアコンコンプレッサーや発電機の駆動など)、工場のコンベヤベルトシステム、建設機械などで使用されます。また、プーリーシャフトには適切な寸法、強度が必要であり、これらの要件が十分に満たされることでプーリーシャフトとプーリーの正確な回転や伝達が確保され、システム全体の効率や信頼性が向上します。
プーリーシャフトを冷間鍛造で製造するメリットとは?
プーリーシャフトは精度とともに強度が求められる部品です。下記で紹介している製品もベルトのテンションを維持するためのプーリーシャフトで負荷がかかり、強度が求められます。
よって、冷間鍛造はプーリーシャフトを製造する上で適した工法であり、優れた耐久性、強度、および寸法の一貫性を製品に与え、厳しい応力や負荷に対しても十分な性能を発揮することができます。
※ 冷間鍛造によってプーリーシャフトの強度が上がる要因としては、内部の微細な組織が強化され、耐摩耗性や曲げ強さが向上することさらに、材料の配向性も制御されるため、シャフト全体の一貫性とバランスが向上されるためと言えます。
プーリーシャフトの事例紹介
プーリーシャフト-自動車用のベルトテンショナー部品-
本事例は、ベルトテンショナー用のプーリーシャフトです。特徴としては、ツバ天面部が小判形状である点が挙げられます。
小判形状や六角形状はフライス加工・ポリゴン加工で仕上げる事もありますが、